同業種への転職でも自己分析は省けない
転職の自己分析を何からどこまでやればいいか迷う方へ、働きながらでも足りる2つの絞り方を示します。
同じ業種への転職でも、棚卸しと対話は省けません
自己分析をどこまでやればいいのか、エージェントに何を話せばいいのか、迷っていませんか。
転職の自己分析は、いくつかの要素に分けて自分を測る考え方や、数多くの質問に一つずつ答えて自分を掘り下げる考え方で語られることが多いです。転職エージェントとの面談は、求人紹介の場だと思われがちです。実際、転職の決め手になった情報源として最も多かったのは、民間の職業紹介機関で19.8%でした。 (出典: JILPT 調査シリーズ No.215、https://www.jil.go.jp/institute/research/2021/215.html 取得 2026-09-18)
ただ、働きながらの転職では、数多くの質問に一つずつ答える時間を取れないことがあります。私が経験した転職は1回だけです。前の仕事も転職先も、IT分野のコンサルティングという同じ仕事でした。
この転職で効いたのは、自己分析と、エージェントとの対話の2つでした。
私の場合は、経歴の節目ごとの判断と、他の人からの評価の棚卸し(これまでの経歴や、人から言われたことを書き出して並べること)に絞ることで足りました。
ここからは私の見立てです。同じ業種への転職でも、棚卸しとエージェントとの対話は省けません。
求人を出す企業によって、どの経歴や経験に魅力を見出すかが違うからです。
この記事が向くのは、同じ業種での転職を考えていて、自己分析にまとまった時間を取れない方です。すでに数多くの質問に答え終えていて、行き先も決まっている方には、新しく足す手順は多くありません。
棚卸しで効いたのは、他の人から評価してもらったことでした
経歴を時系列に並べ、転職や異動などの節目ごとに、なぜその判断をしたかを書き出しました。そこに、他の人から評価してもらったことの棚卸しを積極的に加えました。
他の人が苦労してやることを、自分はさほど苦労せずに実行できることは、強みにつながることが多いです。私は、この観点で棚卸しをしていました。
棚卸しの目的は、今の強みを書き出すことと、行き先が求める経歴や経験との差を知ることの両方です。
他業種へ移る場合は、準備の進め方そのものが変わります。そちらは他業種への転職は何から準備すべきかに書きました。
強みは自分で言葉にしてから、対話で確かめます
私の場合は、先に自分自身で強みを棚卸しし、言葉にしていました。それをエージェントとの会話で確かめて、磨いていきました。
エージェントに言われて初めて強みに気づいたわけではありません。対話では、採用する側の見方(人事の視点)を知ることができました。
対話の前は、自分がやってきた作業を並べて話していました。対話の後は、その作業の結果、相手がどう変わったかで語れるようになりました。
まず、自分の強みを一文で言えるか、書き出して確かめてください。
つまずくのは、相手選びと、選考が速く進んだときです
やたら求人を紹介して選考を進めようとする相手ではなく、自分の強みや、何を大事にしたいか、何のために転職するのかを、転職する側の立場に立って聞いてくれる相手を選びました。
選考は、思っていたより速く進みました。現職の引き継ぎや退職の時期との調整が、難しくなりました。
まだ動くかどうかを決めていない方には、この記事の手順より先に、動く決め手を持つことが要ります。
相手を選ぶときは、最初の面談で何を聞かれたかを振り返ってみてください。
おさらい
- 網羅的な質問リストではなく、経歴の時系列と、他の人からの評価の棚卸しで足りました
- 他の人が苦労してやることを自分は苦労せず実行できることは、強みにつながることが多いです
- 強みは自分で言葉にしてから、エージェントとの対話で確かめて磨きました
- 相手選びと、選考が速く進んだときの調整が、つまずきどころでした
全部を網羅的にやる必要はありません。まず、経歴の時系列を書き出すことから始めてみましょう。