転職を決める前の相談は、決めてもらう場ではない
転職すると決めていない段階で、誰に何を相談すればいいか迷う方へ、相談の使い方を示します。
決める前の相談は、決めてもらう場ではありません
転職すると決めていないのに、エージェントに相談していいのか。上司や家族に話していいのか。そもそも誰に相談すればいいのか。迷っていませんか。
相談相手は、上司や同僚、家族や友人、転職エージェントといった間柄で語られることが多いです。上司や同僚への相談は、評価に影響したり話が広がったりすることを心配して、避けたほうがよいと言われます。
仕事の悩みを他人に相談したことがある人のうち、相談相手は家族や身内が最も多く64.5%です。 (出典: 特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会「相談するということ実態調査」、https://www.career-cc.org/news/files/BrandingPJ.pdf 、取得 2026-09-24)
ただ、間柄より先に決めることがあります。その相談から何を持ち帰りたいかです。
そして、転職すべきかどうかは、誰にも聞きません。
転職すると決めていない段階でも、相談してよいです。エージェントに初めて会ったとき、私は転職すると決めていませんでした。
この記事が向くのは、動くかどうかをまだ決めていない方です。向かないのは、すでに動くと決めていて、面談の準備をしたい方です。まずは、誰に相談するかより先に、何を持ち帰りたいかを考えてみてください。
相談相手は、持ち帰るもので選びます
決める前の相談から持ち帰るのは、求人ではありません。自分の強みを説明する言葉と、行き先で求められることの2つです。
ここからは私の見立てです。相談相手は、上司や家族、エージェントといった間柄ではなく、その相談で何を持ち帰りたいかで選びます。
相手の選択肢には、同じ業種の先輩、その分野に詳しい人、エージェント、家族、キャリアコーチングがあります。
私の場合、家族には、決める前に相談しました。
キャリアコーチングと呼ばれる相談サービスは、使ったことはありません。エージェントとその分野に詳しい人で足りました。
手ごろで身近に使えるなら、使ってみたいとは思います。
相手を選ぶときは、まず何を持ち帰りたいかを、ひとつ書き出してみてください。
社内の人に話すかは、今の職場でできるかで決めます
上司や同僚には相談しないほうがよい、と言われることがあります。評価に影響したり、話が広がったりする心配があるからです。
ただ、それを一律にする必要はありません。やりたいことが今の職場でもできる可能性があるなら、その文脈で社内の人に相談してよいです。
最初の相談相手は、社外の人でした。同じ業種の先輩か、エージェントです。
キャリアコンサルティングを受けた正社員のうち、相談する主な相手として最も多いのは、職場の上司や管理者で77.3%でした。 (出典: 厚生労働省「令和5年度能力開発基本調査」結果の概要 個人調査、https://www.mhlw.go.jp/content/11800000/001283336.pdf 、取得 2026-09-24)
社内の人に話せそうかは、今の仕事の中でやりたいことができるかどうかで考えてみてください。
つまずくのは、相談したら動かなければと思うときです
つまずきやすいのは、相談したら動かなければならないと考え、相談そのものを先延ばしにしてしまうことです。
相談したうえで「今ではない」と判断し、動かなかった時期が、今回の転職より前にありました。相談することと、動くと決めることは別です。
もう一つつまずきやすいのは、相談相手に「転職すべきか」を聞いて、判断を預けてしまうことです。転職したいと考えるのは自分であり、相談相手に預けません。
「上司には相談しない」という一般論だけで、今の職場でできる可能性まで閉じてしまうのも、つまずきやすい点です。
相談相手の候補は、上司や同僚から家族や友人、先輩、エージェントまで、幅広く挙げられることが多いです。しかし、多くの人に聞いて回ることもしませんでした。決める前に相談した相手は絞り込みました。
この記事が当てはまらないのは、キャリアコーチングとエージェントの料金や仕組みの違いを比べたい方と、すでに動くと決めていて、エージェントとの面談の準備をしたい方です。
面談の当日どう話すかは、転職エージェント初回面談で、伝える順番を変えるに書きました。相談したら動かなければならない、とは考えなくて構いません。
おさらい
- 決める前の相談から持ち帰るのは、求人ではなく、自分の強みを説明する言葉と、行き先で求められることの2つです
- 社内の人への相談は一律に避けるのではなく、今の職場でもできる可能性があるときに、その文脈で相談してよいです
- 相談相手に「転職すべきか」は聞きません。転職したいと考えるのは自分です
- 相談したうえで「今ではない」と判断し、動かなかった時期があっても構いません。相談することと、動くと決めることは別です
全部を一度に変える必要はありません。まず、相談から何を持ち帰りたいかを、ひとつ決めるだけで構いません。
<!-- 原文→本文(persona.md 文体 v2.3) 行き先で求められる要件の一覧/要件 → 行き先で求められること 現職 → 今の職場 その道に詳しい人 → その分野に詳しい人 リーズナブル → 手ごろ 同業の先輩 → 同じ業種の先輩
過去形の述語 → notes 行番号 「私は転職すると決めていませんでした」→ notes L153(仮説14) 「決める前に相談しました」(家族)→ notes L144(仮説12) 「使ったことはありません」「足りました」(コーチング)→ notes L165(仮説17) 「最初の相談相手は、社外の人でした」→ notes L135(仮説10) 「動かなかった時期が…ありました」→ notes L174(仮説19) 「多くの人に聞いて回ることもしませんでした」→ notes L149(仮説13) 「相談相手に預けません」「誰にも聞きません」→ notes L161(仮説16) 「社内の人に相談してよいです」(条件つき)→ notes L139(仮説11) 「持ち帰るのは…2つです」→ notes L157(仮説15) -->