コンサルへの転職を考え始めた方へ、調べて分かることと人に聞かないと分からないことの境目を示します。

コンサル業界は、調べて分かることと聞かないと分からないことがあります

コンサル業界に興味があり、調べ始めた方もいると思います。ただ、自分に合うのか、移ってから違ったと感じないかは分からず、種類の多さで仕事の中身の違いもつかめずにいませんか。

コンサルに必要な適性として、論理的に考える力や、人と関わる力、学び続ける意欲が挙げられます。会社の種類は、戦略系・総合系・IT系・シンクタンク系などに分けて説明されます。

ところが、適性と種類の名前が分かっても、行き先の会社で実際にどう働くかまでは分かりません。調べて分かることと、人に聞かないと分からないことの間には、境目があります。

調べて分かるのは、会社の種類と、会社が公開している仕事の説明です。私の場合、調べても分からず人に聞いたのは、実際の働き方や配属の決まり方のような、会社が公開している資料に書かれない運用でした。

先に、調べて分かることを集めます。そのうえで、募集要項に書いてある項目から、人に聞く問いを作ります。

調べて分かるのは、会社の種類と、公開されている仕事の説明です

会社の種類と、会社が公開している仕事の説明は、解説書や採用ページを読めば、人に会う前に自分で確かめられます。

厚生労働省の令和2年(2020年)の調査では、転職者の30.9%が転職準備活動を行っていました。その内容(複数回答)は「産業・職業に関する情報等の収集をした」が最も高く、準備活動を行った人の42.9%でした。42.9%の分母は、転職者全体ではなく、準備活動を行った人です。コンサルティング業への転職者に限った数字でもありません。 (出典: 厚生労働省「令和2年転職者実態調査の概況」 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/6-18c-r02-gaikyo.pdf 取得 2026-10-08)

私が最初に読んだのは、業界の解説書と、候補の会社の採用ページや会社が公開している資料でした。公的な職業情報や統計は、判断には使っていません。

ここからは私の見立てです。会社の種類の名前は調べれば分かりますが、同じ「コンサル」でも、種類によって仕事の中身は大きく違い、その違いは外から調べるだけでは分かりにくいです。

解説書と、気になる会社の採用ページを1つずつ開くところから始めてください。

人に聞くのは、募集要項に書いてあることの中身です

調べた段階で、行き先で求められることの一覧の下書きを作りました。人に聞いて掘り下げたのは、募集要項や職務記述書(ジョブディスクリプション)に書いてある内容です。

問いは、書いてある項目から作ります。項目ごとに「実際はどうか」を問いにして、人に聞きます。

入社前に確かめる項目の一覧が示されることがあります。私が人に聞く入り口にしたのは、募集要項や職務記述書の項目でした。あわせて、実際の働き方や配属の決まり方も人に聞きました。

誰に聞くかは、転職を決める前の相談は、決めてもらう場ではないに書きました。

まず、気になる会社の募集要項を1つ開き、書いてある項目を1つずつ「実際はどうか」という問いに書き換えてみてください。

つまずくのは、調べた情報だけで決めようとしたときです

調べた情報だけで決めようとすると、見えないところが残ります。入社したあとで、配属や担当する仕事が希望と違ったという後悔が語られます。配属の決まり方は、私が人に聞いたことのひとつでした。

会社の種類の名前も同じです。名前がそろっても、種類ごとの仕事の中身の違いまでは見えにくいままです。

もうひとつ、行き先を調べた結果だけで、移るかどうかを決めようとするのもつまずきやすい点です。私が以前「今ではない」と判断したとき、材料になったのは、当時の職場でまだやりたいこと、できることが多くあったことでした。移るかどうかの材料は、行き先を調べた結果だけではありません。

行き先の情報を集めるのと並べて、今の職場でまだやりたいことも考えてみてください。

おさらい

  • 会社の種類と公開されている仕事の説明は調べ、実際の働き方や配属の決まり方は人に聞きます
  • 人に聞く問いは、募集要項や職務記述書の項目から作ります
  • 移るかどうかは、今の職場の側も材料に入れて考えます

全部をそろえる必要はありません。まず、気になる会社の募集要項を1つ開くだけで構いません。