選考が進み、内定が出たら今の会社をいつ辞められるか決まっていないコンサルの方へ、退職できる日を内定の前に日付で決める手順を示します。
退職できる日は、内定が出る前に決めておきます
選考は進んでいるのに、内定が出たら今の会社をいつ辞められるのか、引き継ぎにどれくらいかかるのかが決まっていません。そんなときの答えは、内定が出る前に、いつ退職できるかを日付で決めておくことです。
退職の申し出の期限は、勤め先の就業規則で確かめるよう勧められます。ただ、私の場合、入社希望日は内定の通知より前、選考の途中で聞かれました。聞き取りとアンケートの形でした。
入社希望日への答えは、いつ退職できるかで決まります。振り返ると、選考の途中で、内定が出たらいつ退職できるかを先に決めておけばよかったと考えています。
私は、ITコンサルティング(ITコンサル)から、同業他社のITコンサルへ、1回転職しました。
内定が出る前に、勤め先の就業規則を開いてみてください。
速いと気づいたのは、最初の面接が終わったころです
転職を考えていたのは、半年から1年先でした。時期の見込みの持ち方は、初回面談で伝える順番を書いた記事に書いています。
想定より速いと気づいたのは、最初の面接が終わった段階です。活動を始めてから内定まで、2か月以内でした。
令和2年の厚生労働省の調査では、転職者計を100として、転職活動を始めてから直前の勤め先を離職するまでの期間は、「1か月以上3か月未満」が28.8%で最も多くなっています。この期間は離職までで、私の内定までとは終点が違います。 (出典: 厚生労働省「令和2年転職者実態調査の概況」 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/6-18c-r02-gaikyo.pdf 取得 2026-10-08)
最初の面接が終わったころを、見積もりを始める合図にしてください。
見積もるのは、申し出の期限と引き継ぎの週数です
私は内定が出る前に、勤め先の就業規則で退職の申し出の期限を確かめ、引き継ぎに何週間かかるかを見積もりました。
期間の定めのない雇用では、各当事者がいつでも解約の申入れをでき、雇用は申入れの日から二週間を経過すると終了する、と民法第627条第1項が定めています。 (出典: e-Gov 法令検索「民法」第六百二十七条 https://laws.e-gov.go.jp/law/129AC0000000089 取得 2026-10-08)
就業規則の申し出の期限と、法律の定めのどちらが優先するのでしょうか。公的な案内の間でも、言い方が揃っていません。
大阪労働局は、就業規則に退職の規定がある場合は原則としてその規定が適用される、と案内しています。その続きは、極端に長い退職申入れ期間は公序良俗の見地から無効とされる場合もある、との内容でした。厚生労働省の労働契約ポータルは、就業規則で退職手続が定められている場合、その内容が合理的であれば従う必要があると説明しています。茨城労働局は、民法の規定を任意規定と解して就業規則の定めが優先するとの見解がある一方、裁判例には民法を強行規定と解するものもある、と示しています。 (出典: 大阪労働局「よくあるご質問(退職・解雇・雇止め)」 https://jsite.mhlw.go.jp/osaka-roudoukyoku/yokuaru_goshitsumon/jigyounushi/taisyoku.html、茨城労働局「退職の申出があった際には」 https://jsite.mhlw.go.jp/ibaraki-roudoukyoku/yokuaru_goshitsumon/jigyounushi/jigyounushi_d/qa_jyametai.html、厚生労働省「労働契約等解説セミナー:労働契約ポータルサイト」内の「労働契約の終了」 https://roukeiseminar.mhlw.go.jp/expiration.html 取得 2026-10-08)
どちらが優先するかを、自分で決めようとしなくて構いません。見積もりに要るのは、就業規則の期限と、引き継ぎの週数です。
沖縄労働局の相談事例では、退職を予定している人も在籍中は年次有給休暇(有休)を取る権利があり、勤め先が取る時季を変えられるのは事業の正常な運営を妨げる場合に限られ、退職日以降へは変えられない、とされています。 (出典: 沖縄労働局「労働相談事例 年休Q1」 https://jsite.mhlw.go.jp/okinawa-roudoukyoku/yokuaru_goshitsumon/jigyounushi/question_1_nenkyu.html 取得 2026-10-08)
引き継ぎには、おおむね1か月かけました。残っていた有休は、最後にまとめて使いました。見積もりには、有休の使い方も入れてください。
つまずくのは、勤め先に伝える時期と、日付を決めずに進むことです
内定が出る前に、今の勤め先へ退職の話をいつ切り出すか、迷うことはありませんか。
同業他社への転職だったので、勤め先に伝えるのは、内定を受けると決めた後まで待ちました。
半年から1年先のつもりで動き出しても、入社希望日は内定の通知より前に聞かれることがあります。日付が決まっていないと、その答えが決まりません。
最初の面接が終わったら、見積もった週数を、退職できる日の日付に変えてみてください。
おさらい
- 入社希望日は、内定の通知より前、選考の途中で聞かれることがあります
- 速いと気づく合図は、最初の面接が終わったころです
- いつ退職できるかは、内定が出る前に、就業規則の期限と引き継ぎの週数を見積もって、日付で決めておきます
- 就業規則の期限と法律の定めのどちらが優先するかは、公的な案内の間でも言い方が揃っていません
全部を一度に決めなくて構いません。最初の面接が終わったら、期限を確かめるところから始めてください。